雛まつりの思い出

 数十年も前
我が家に二人の女の子が誕生しました。長女の初めての節句には 七段飾りの雛人形と、
木目込みの立雛をお祝いに頂きました。
やっとお座りや伝い歩きの出来た長女を主役に、親戚を招いて、ささやかな祝いをしたものでした。

それからは毎年立春を過ぎた頃から、雛壇を飾って子供の成長を祝い、
幼稚園に通うようになると、子供の友達を招いて雛祭りをしたものです。
桃の花、雛あられ、白酒、菱もち等を雛壇に上げて、ちらし寿司やご馳走を作り、
賑やかに楽しく過した事も思い出します。

雛人形を飾るには、お内裏様に烏帽子や冠をつけ笏・扇、三人官女には長柄銚子・三方・銚子を、
五人囃子は横笛・小太鼓・大太鼓・太鼓、隋身には弓、三人仕丁は立傘・沓台・台傘を持たせました。
あまりにも小さな道具類は紐を結ぶだけでも一苦労したものです。

転勤して間もない山形では、次女の誕生日が桃の節句に近い事もあり、誕生会を兼ねた雛祭りをして、
友達を呼んで祝う事で、一層親しい友達が出来たのではないかと思ます。
子供達の成長と一緒に、親子共々楽しんだ雛人形でしたが、それぞれ中学・高校生にもなると、
雛壇を飾るだけで見向きもしないようになってしまいました。

東京に戻る時、山形の谷地町に雛供養してくれる所があると聞き、淋しい思いでしたが、七段飾りの雛
人形を手放すことにしました。
その娘達も、それぞれ独立してしまいましたが、今も桃の節句には木目込みの立雛を飾って、春の訪れを感じています。

その娘にも女の子が誕生して、孫の為に新しい雛人形を贈りました。

男の子がいないのに何故か兜も飾った七段飾りでした。
   

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